著作:『蝶の図鑑(www.j-nature.jp)』

ヤマトシジミ、ルリシジミの見分け方

種 名 翅の特徴 見られる場所 よく似た種 写真
ヤマトシジミ オスの翅の表面は、薄い水色。
メスは、褐色か、濃い青がわずかに
入ります。
東北より南
ごく普通に見られます
主に平野部で地面近くを
チラチラ飛んでいます。

大変よく似た種でハマヤマトシジミ
いますが、現在では、大東島にしか
生息していません。
ハマヤマトシジミ
シルビアシジミ
ヒメシルビアシジミ
ヤマトシジミ
シルビアシジミ ヤマトシジミとは、後翅の斑紋の
並びが異なります。
オスの翅の表面は、青色。
メスは、褐色か、濃い青がわずかに
入ります。
関東以南
川の土手などでみられます。
絶滅危惧I類に指定されていて数が少なく
生息場所が限られているため
目にすることはまれです。

沖縄地方の種は、ヒメシルビアシジミ
普通に目にします。
ヤマトシジミ
ハマヤマトシジミ
ヒメシルビアシジミ
シルビアシジミ
ツバメシジミ オスの翅の表面は、水色。
メスは、褐色か、濃い青がわずかに
入ります。
尾状突起があり、後翅に
オレンジ〜赤の斑紋があります。
屋久島以北
ごく普通に見られます。
ヤマトシジミと同じようなところを
同じように飛ぶことが多く、
飛んでいると判別が難しいですが
翅を見るとすぐに分かります。
ヤマトシジミ
シルビアシジミ
クロツバメシジミ
ツバメシジミ
ルリシジミ オスの翅の表面は、全面水色。
メスは、太い黒の縁取りが有り水色。
沖縄をのぞく日本
ごく普通に見られます。

木の茂った場所に生息していることが多く
木の上や周りを飛んでいます。
ヤマトシジミよりも白っぽく大きく見えます。
ヤクシマルリシジミ
サツマシジミ
ルリシジミ
ヤクシマルリシジミ オスの翅の表面は、全面鮮やかな青色。
メスは、太い黒の縁取りが有り青色。

ヤクシマルリシジミは、斑紋の変異が
多く同じ種でも別種のように見えます。
詳細はこちら。
ヤクシマルリシジミの裏面変異
紀伊半島以南の太平洋側
特に海岸付近の照葉樹林の周りで
多く見られます。

ルリシジミによく似ています。
ルリシジミ
サツマシジミ
ヤクシマルリシジミ
サツマシジミ 翅の表面は、前翅の先が
黒く水色〜白の斑紋。
紀伊半島、四国南部、広島以南。
生息場所が限られているため
あまり目にすることがありません。

ルリシジミよりも一周り大きく
飛んでいると白く見えます。


ヤクシマルリシジミ
サツマシジミ


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